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ヘルニアとは

ヘルニア(hernia)の元々の意味は”飛び出す”です。具体的にはある臓器が体の弱い部分や隙間から他の部位へ出てくる状態のことを指します。

腰痛と言うと、以前は年配の人・引越し業者さんの持病と思っていましたが、現代では継続的な姿勢の歪みから若年層のヘルニアが増えてきています。その原因の多くが不摂生による体の強度の弱体化、一部筋肉への負担の増加あるいは継続的な不自然な姿勢などです。
ヘルニアは既に世代を 問わない現代病となっています。


代表的なヘルニアとして、次のものがあります。

●脳ヘルニア[頭蓋内腫瘍などの占拠性病変などにより、脳が圧排され偏位した状態 ]
●椎間板ヘルニア[椎間板の一部が線維輪を破り突出した状態]
●横隔膜ヘルニア
 ・食道裂孔ヘルニア
 ・外傷性横隔膜ヘルニア
 ・Morgagni孔ヘルニア
 ・Bochdalek孔ヘルニア
●内(ない)ヘルニア[体腔内において腸間膜や大網の裂孔部、陥凹部などに腹腔内臓器が侵入した状態]
●腹壁ヘルニア[ 腹膜で包まれた臓器が腹壁外へと脱出した状態 ]
●臍ヘルニア [俗にいう出べそ]
●鼠径(そけい)ヘルニア[俗にいう脱腸]
 ・大腿ヘルニア
 ・外鼠径ヘルニア
 ・内鼠径ヘルニア
●閉鎖孔ヘルニア

椎間板ヘルニア

椎間板(ついかんばん)ヘルニアは、椎間板の一部が正常の椎間腔を超えて突出した状態です。

もう少し詳しく椎間板ヘルニアを解説すると、椎体と椎体の間には椎間板があります。椎間板は中央にゼラチン状の髄核、周囲にはコラーゲンを豊富に含む線維輪から構成されています。この髄核や線維輪の一部などが突出した状態を椎間板ヘルニアと言うことです。
つまり、

人間が他の動物と違い、椎間板ヘルニアになり易い理由は、多くの動物は脊椎を重力に垂直になりますが、人間は二足歩行なので脊椎は重力と平行方向となるため、椎間板に多くの負荷がかかるからです。


椎間板ヘルニアになる原因として、下記のものが挙げられます。

■背骨に負担をかける動作による引きがね
例えば、中腰で重いものを持った時が引きがねになり、椎間板ヘルニアなる。 

■椎間板の老化
椎間板は20歳を過ぎた頃から、徐々に弾力性が欠けて行き、それが進行して行くと、ちょっとした動作で椎間板ヘルニアになり易くなる。
 
■骨の老化
骨の老化により、ちょっとした衝撃で骨が欠け、椎間板ヘルニアになり易くなる。

 
■姿勢の悪さからくる骨盤の歪み
悪い姿勢で偏った動作をくり返すと骨盤がズレ、椎間板ヘルニアになり易くなる。


なお、椎間板ヘルニアの予防・治療に関しては次回以降で解説します。

鼠径(そけい)ヘルニア

鼠径そけいヘルニアの「鼠径」とは、太ももの付け根の部分のことを言います。
また、鼠径(そけい)ヘルニアの「ヘルニア」とは、体の組織が正しい位置からはみ出した状態を言います。
つまり、「鼠径ヘルニア」とは、本来なら腹部の中にある腹膜や腸の一部が、鼠径(そけい)部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる状態のことです。
鼠径(そけい)ヘルニアは聞きなれない方も多いと思いますが、「脱腸」と言えば、ピンとくる方も多いと思います。

鼠径(そけい)ヘルニアつまり脱腸は子供の病気と思われがちですが、以外にも成人に多いです。

鼠径(そけい)ヘルニアは、子供の場合は先天的なもがほとんどですが、成人の場合は年齢からく来る身体組織が弱くなることが原因であり、特に40歳以上の男性に多く発生する傾向があります。
子供でも中高年でも鼠径ヘルニアの80%以上が男性に発生します。理由として、女性は鼠径(そけい)管のサイズが男性より小さく、比較的腸が脱出しにくいためと考えられています。
また、40歳以上で発生する鼠径(そけい)ヘルニアには、職業が関係していると言う指摘があります。事実、腹圧のかかる製造業や立ち仕事の人に鼠径(そけい)ヘルニアが多く見られます。
また、便秘症の人、肥満の人、前立腺肥大の人、咳をよくする人、妊婦も鼠径(そけい)ヘルニアになり易い傾向があります。

鼠径(そけい)ヘルニアの治療は、手術しかありまんが、最近は痛みも少なく短期入院で良いようです。